つちや織物所で見られる木綿たちと、藍染の木綿と
まずはよくお世話になっている消しゴムのカバーもツチヤさんが織った木綿である。
ほかにも茶筒も木綿をまとっており、それはそれでよい雰囲気がある。
木製の茶筒もいいが、ごくふつうの金物の茶筒にこうして木綿を纏わせてもいい雰囲気になって、いつかわたしも…と夢が膨らむ。
鉛筆サックにもいいかもしれない。
こちらはちゃぶ台にいつもかけている大きな木綿であるが、実は縦糸と横糸がそれぞれ違う色なので、遠目には灰色に見えるのである。
接写で撮るとこんな感じである。
黒と白の糸で織られており、それがまたわたしの大好きな市松模様のようで、お昼やお茶の時間が毎回たのしみにもなるわけである。
いつ見ても飽きない。
玄関付近にある家具にはよく花瓶で花が飾られており、その下にはこれもまたツチヤさんの織った木綿が敷かれている。
こちらもやはり手紡ぎの糸なので、多少の太さや細さの違いがあれど、それはそれで模様となって味わい深い。
さかさまになってしまったがそのまま載せる。
このタオルはオカモチさんが紡いだ糸を、ご本人が腰織(こしばた)で織ったものである。
初期のころに紡いだ糸も使用しているので、たしか前半は糸の太い細いがそのまま出ていた。
後半になるにつれ織りなれてきたのもあるのか、色がついていないのに、まるで格子柄のようになっていて実に面白い。
わたし自身が紡いでいる糸だけでなく、こうしてコットンメイトが織った木綿も見ることができるので、ますます夢が膨らんでいくのである。
じつによい環境である。
母の神戸岡本の友人であるカワジリさんからハガキが届いた。
前回お会いしたクボ先生が藍染体験を行うのでお嬢(わたしのことである)もいかがとのことである。
9月にあるそうなので、さっそく明日電話して予約を入れたいと思っている。
8月末ですでに定員オーバーしているかもとのことだが、一か八かで電話してみる。
そういった運はわたしが決めることではないのだ~!
もしかしたら参加できるかもしれないしね。
ついでにもし参加できたら、わたしが紡いだ糸も幾つか持って行って、あわよくば染めさせていただこうと思っている(笑)。
最近の糸紡ぎは太さが落ち着いてきた。
先々週あたりまで紡いでいた1号(この太さはなかなかすごい代物であり、ツチヤさんがたも初めて見たとのこと(笑))の糸をもっていこうかな…!
よりが甘いところとそうでないところの差がけっこうはげしいので、愛で染めて糸を強くしたいのもある。
さらにいえば、カネコさんが紡いで、イムラさんが織った藍染の木綿が、よく見ると染めきれなかった白い部分が絣のような模様になっていて、それを見たツチヤさんが「昔のひとはこういう絣を見て絣模様を作ったんだねぇ」と言っていたことが今でも忘れられないのである。
「絣模様」よりも細い白い部分が自然と模様になっていて、わたしはそれにほのかな感動を覚えたのである。
いつまでも忘れられない感動であり、わたしが藍染をやりたいのも、この自然と出てきた絣模様を見てみたいのもある。